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執筆者の写真三井所健太郎

Honmono Voice #6 石田 智裕(いしだ ともひろ)

Web広告とマーケティングが専門の石田智裕さんが、(前回の諸我さんに続きやはり柄にもなく)しみじみ語ります。

しょせん酒の話ですが、秋らしくどことなく文学的にまとめています。

2020年10月19日


今日も軽く……


太陽が私たちに優しさを見せ、風もどこか穏やかさを与えてくれ始めた夕方、とある秋の始めのなんてことない日、そんな日常の話です。


Honmono協会にはお酒を愛しながらも、それゆえにお酒とストイックに戦い続け、そして一度も勝ったことがないメンバーがチラホラいます。

その日は、あるクラフトビール醸造所が限定で一般向けに販売しているビールを手に入れていました。

お酒に対して歴戦の敗者であるメンバーの1人が「住んでるのではないか」という噂が出るぐらい、お世話になっている渋谷のビアバー「Griffon」さんで出会ったクラフトビール。

仕事終わりにタイミングが合ったメンバーでレッツパーリィ。

クラフトビールならではの味が私たちを弄び、弄ばれている私達もそれに気づきながらも、抵抗せずにゆるく穏やかな時間を過ごしていました(もちろん2次会はGriffonに“帰宅”)。


そこで、ふと思ったわけです。

「こういうの、ずっとしたかったんだよなぁ~~!!」


組織という枠の中で仕事をすることが苦手で飛び出し起業したわけですが、仲間はずっと求めていたんですよね。

仕事終わりに会社の気の合う仲間と飲むことは、人生で最も価値のある時間の1つと思っていました。


ただ、起業したことで私が思う自由を得た代わりに、その価値ある時間は失われたわけです。

「自由と、価値ある時間」、それは決して相まみえる事のないものだと思っていました。


それがHonmono協会に入ったことで意図せず、自由は守ったまま仲間との価値ある時間も手に入れられてしまったのです。


しかも、全員別ジャンルの仕事をしているので共通言語が無い分、仕事の話になりにくいんですよね。と言ってもなんの話をしたかはほとんど覚えていないですが、ポジティブな内容ではあるはずです。


なにかを得るには何かを失うものだと、決めつけていました。

もちろん、求めすぎては得ることが難しいとも思います。

それでも、自分の人生に遠慮せず新しい自分を求めていこうと思います。


さて、今日も「軽く一杯!」「今日は絶対に軽くだよ」なんていう定型文のようなありふれたコミュニケーションに幸せを感じつつ、1日でも早くこの窮屈な世界が終わり、大きな声で笑える日々が来ることを祈って「乾杯!!」



 

Griffonが気になった方の為に。

THE GRIFFON

東京都渋谷区渋谷2丁目22−6 B1F(渋谷駅15番出口から徒歩1分)

常時20種類ほどのクラフトビールが自慢のビアバー

11月末日まで「Honmono Voiceを見た」と伝えれば1杯無料になります。

 

  • THE GRIFFONと愉快な仲間たち

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